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Joshua Ellis Escorial Woolを巻く。英国らしさが滲む、青いウィンドウペーン


※本記事は個人の所持品レビューです。仕様・価格・流通状況は時期や個体差で変わります。

0. この記事の結論

マフラーで一番良い素材と言えば、やっぱりカシミア。
大きく間違ってない。けれどウールにも、ひとつだけ例外がある。
それが、Escorial Wool(エスコリアルウール)。

今回の1本は、Joshua Ellisのエスコリアルウールを使ったマフラー。
ブラウンの奥行きある地に、青いウィンドウペーンが走る。
派手ではないのに、ちゃんと英国っぽい。
そして何より、冬の外出を「面倒」から「まあ、行くか」に変えてくれる。


1. アイテム情報

  • ブランド:Joshua Ellis(ジョシュア エリス)
  • アイテム:カシミアマフラー
  • 柄:ウィンドウペーン
  • 色:ブラウン系の杢(メランジ)× ブルーの格子
  • 素材:エスコリアルウール100%
  • サイズ:70㎝×50㎝
  • 状態:私物


2. Joshua Ellisとは

Joshua Ellisは、英国ヨークシャーの繊維産業の中心地で、長い時間をかけて技術を積み上げてきたミル(工場)として知られています。
公式にも、1767年創業で、ヨークシャーの工場から世界へ製品を届けていること、そしてラグジュアリーファッションハウスに支持されていることが語られています。


3. Escorial Wool(エスコリアルウール)って何が違う?

触ってまず思うのは、柔らかいのに、ヘタらないということ。
ふわっとしているのに、芯が残る。巻いたときの形が決まりやすい。

エスコリアルウールは、一般に「しなやかさ」と「弾力感」が語られる素材。
その理由としてよく言われるのが、繊維が自然なコイル(バネ)のような構造を持ち、圧縮しても戻ろうとする性質が強い、という点です。

3-1. そもそも“エスコリアル”は、何の羊?

エスコリアルは、もともとスペイン王室の羊群に由来する希少繊維として語られることが多く、現在は南半球の限られた小さな群れで管理されている、という説明が一般的です。
要するに、量が少ない=素材としてそもそも出会いにくい。ここがまず別枠。

3-2. 普通のウールと「何が違うの?」

ウール全般に、保温性・吸湿性・弾力があるのは事実。繊維の“縮れ(クリンプ)”が空気を含み、戻りの良さにも関係する、と説明されます。

でも、エスコリアルはその“戻り”が、マフラーで体感できるレベルで効いてくる。

普通のウール(一般的なラムズウール等)で起きやすいこと

  • 巻く → だんだん形が崩れる
  • 首元でモタつく/厚みが暴れる
  • 触感が“ちょっと刺さる”個体がある(これは当たり外れも大きい)

エスコリアルでは?

  • 巻く → 形が決まって、持続する(戻りが良い)
  • 厚みが出すぎないのに暖かい(空気を含むのに収まりが良い)
  • ウールらしい表情は残るのに、肌当たりが穏やか

マフラーに欲しいのは、まさにこれで、

  • 首に沿う“しなやかさ”
  • 形が崩れにくい“戻り”
  • 触れたときの密度感

この3つが揃っていると、巻いたときに“格”が出る。

3-3. カシミアと「何が違うの?」(王道との比較)

カシミアが王道なのは、もちろん分かる。
理由はシンプルで、**繊維がとても細い“ヤギの産毛”**で、肌当たりが柔らかく、軽いのに暖かい。一般に、カシミアは(多くの)ウールより繊維が細いと言われます。

カシミアの得意分野

  • とにかく触感が気持ちいい
  • 軽いのに暖かい
  • 落ち感がきれい(ドレープが出る)

カシミアの“弱点になりやすい部分”(使い手目線)

  • ふわっとする分、形がやや崩れやすい(特に薄手)
  • 使い方によっては毛羽立ち・ピリングが出やすい(これは個体差もある)

エスコリアルの強み(カシミアと逆のベクトル)

  • “気持ちよさ”に寄せつつ、弾力で形を保つ
  • 「ふわふわ」より「しなやか+戻る
  • だから、巻いたときに首元が決まる(マフラーとしての完成度が高い)

言い換えると、
カシミア=触感と軽さの王様
エスコリアル=ウールの表情を残しながら、触感と戻りを両立した例外
……という立ち位置が、一番しっくりきます。

3-4. Joshua EllisのEscorialが“マフラー向き”な理由

Joshua Ellis自身も、Escorialを「限られた小さな群れからの希少素材」であること、そして英国で織っていることを前面に出しています。
素材のストーリーだけじゃなく、巻き物としての性能(収まり・戻り)が出やすいから、マフラーに落とすと魅力が伝わりやすい。


4. 巻いたときの表情。カントリーの柄を、都会に持ち込める

ウィンドウペーンって、本来はカントリーの柄だと思う。
でもこの配色(ブラウン×ブルー)は、都会にも持ってこれる。

ブラウンが土っぽくなりすぎない。
青が入ることで、空気が少しだけドレス寄りになる。
結果として、ツイードにも、ネイビーのトレンチにも同じテンションで合う。

英国の柄って、派手に語らなくても、
“ちょうどいい”ところで止めるのが上手い。
この一本は、その加減がいい。


5. 実用メモ

収納:シーズンオフは通気の良い場所で(防虫も忘れず)

室内が暑い日は:きつく巻かず、ワンループで“首元の隙間”を残す

毛玉対策:着用後に軽くブラッシング、連続使用を避けて休ませる


6. 今日の好きポイント

好きポイント:カシミアじゃないのに、ちゃんと気分が上がるところ。

ウールって聞くと、どこか“実用品”の顔をする。
でもエスコリアルは、巻いた瞬間にそれを裏切る。

柔らかいのに、ヘタらない。
首元がきれいに決まって、鏡を見ると少し嬉しくなる。

「寒いなあ…」が
「まあ、行くか」に変わる。

カシミアが王道なのは分かる。
それでも、この一本は例外として残したくなる。


7. まとめ:派手じゃない。でも、ちゃんと英国

エスコリアルウールは、「柔らかい」だけで終わらない。
巻いたときの形が決まりやすく、首元がヘタらない。

そしてブラウンの深みと、青いウィンドウペーン。
英国の定番要素を、首元だけで成立させる
そういう強さがある1本だった。

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